取材・文:日本フードリンクメディア編集部
2026年10月22日(木)、当社が給食を担当する保育園の玄関先に、小さなさつまいも屋さんがオープンしました。お客さんは4歳児クラスの子どもたち。折り紙のお財布を手に、ひとりずつお買い物に挑戦しました。
この「お買い物ごっこ」は、今年で3回目。今年は22人の子どもたちが参加しました。お芋を用意し、お店に立ったのは、日本フードリンクのグループ会社で青果を扱うアグリライフのスタッフです。
園長先生の「お買い物を体験させたい」から
きっかけは、園長先生からの「子どもたちにお買い物を体験させてあげたい」という声でした。
初めての年は、さつまいもか、アグリライフで育てているじゃがいもを扱う案がありました。ところが、じゃがいもはまだ収穫前。そこで市場から仕入れたさつまいもで開催し、以来、秋のさつまいも屋さんとして続いています。
子どもの手に合わせた「仕入れ」
さつまいもには、大きさや形によってさまざまな規格があります。今回選んだのは、4歳の子どもの手でも持ちやすい、丸みのある小ぶりなもの。園から伝えられた大きさに近いものを、一つひとつの規格から選んで仕入れました。
食材を扱うプロとして、「子どもが手に取ったときにどう感じるか」まで考えて選ぶ。そんな目配りが、小さなお買い物の体験を支えています。

はじめてでも迷わない、50円のお買い物
お芋の値段は、どれでも1個50円。全員が50円玉を持ってくるので、お釣りは出ません。初めてのお買い物でも、子どもたちが迷わず、安心してやりとりできる仕組みです。
子どもたちが手にしているのは、自分で折り紙を折り、絵を描いた手作りのお財布。お店の人が「好きなのを選んでください」と声をかけると、少し恥ずかしそうに、でも真剣な表情でお芋を見比べていました。

選んだお芋は、袋に入れずにそのまま手渡し。代金と引き換えに、手描きのイラストが入った小さな「りょうしゅうしょ」も受け取ります。「ありがとうございます」のひと言とともに、一人ひとりのお買い物が終わりました。

自分で選んだお芋は、おいしいチップスに
丸く小ぶりなさつまいもは、薄く切ってチップスにするのにもぴったりです。こんがり揚がったお芋チップスは、皮の紫がふちどる、きれいな黄金色に仕上がりました。

もうひとつの秋の食育 ― スイートポテト作り
10月27日(火)には、別の保育園で、未満児さんたちと一緒にさつまいもを使ったスイートポテト作りを行いました。
はじめに、エプロンと三角巾をつけた子どもたちの前で、当社医療保育園事業部の高嵜部長があいさつ。材料の、皮が鮮やかな紫色のさつまいもを見せながら、これから作るスイートポテトについてお話ししました。
子どもたちは、なめらかになったお芋の生地を手に取り、思い思いの形に。丸くころんとまとめたもの、穴をあけてドーナツのようにしたもの、平たくのばして動物の顔のようにしたものなど、天板の上にはいろいろな形のスイートポテトが並びました。

形を作ったスイートポテトは、3時のおやつに合わせて焼き上げました。こんがりと色づいたスイートポテトが、かわいいお皿にのって子どもたちのもとへ。自分の手で形を作ったおやつは、いつもとはひと味違うごちそうになったことでしょう。お芋に触れ、形を作り、焼き上がりを味わう。五感をいっぱいに使った、秋の食育のひとときとなりました。

「えらぶ」「つくる」「たべる」も、食育の一歩
自分でお芋を選び、お金を払って受け取る。自分の手で形をつくり、みんなで味わう。そうした小さな体験の一つひとつが、食べものへの興味や、食べものを届ける人たちへの気づきにつながっていきます。
日本フードリンクは、毎日の給食とあわせて、園の先生方と相談しながら、子どもたちの「やってみたい」に応える食育活動を続けています。次回は、11月に予定している保育園でのパン作りの様子をお届けします。

